日々是書評

書評初心者ですが、宜しくお願いします ^^

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【痛みを自分のものとして感じる自由と幸福】虐殺器官 - 伊藤計劃

虐殺器官新版posted with ヨメレバ伊藤計劃 早川書房 2014年08月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー まず、海外ドラマっぽさを感じた。アクションあり、ミステリーあり、そしてSFあり。1冊の娯楽小説として、安心してその展開に身を委ねることができる。 構…

【あまりにもシンプルであまりにも薄味】私をくいとめて - 綿矢りさ

私をくいとめてposted with ヨメレバ綿矢りさ 朝日新聞出版 2020年02月07日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 読書家を名乗っている割に、自分が綿矢りさを初めて読んだのは2018年のこと。だいぶ遅い。 初めて手に取ったのが「勝手にふるえてろ」…

【設定で惹きつけ、ストーリーで蹂躙する】不夜城 - 馳星周

不夜城posted with ヨメレバ馳星周 角川書店 1998年04月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 久しぶりに夢中になれる本が読みたくなった。深く没頭して、気づいたら残り30ページになっているような、そんな本が読みたくなった。 そこで手に取ったの…

【心に強く訴えかけるSF短編集】母の記憶に - ケン・リュウ

母の記憶にposted with ヨメレバケン・リュウ/古沢 嘉通 早川書房 2019年05月23日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 ケンリュウ3作目のSF短編集。大いに期待しながら読んだ。 SF短編集として扱うテーマは手広い。 時間旅行、異星の古代文化、戦争マシ…

【公正を貫くということ】下町ロケット - 池井戸潤

下町ロケットposted with ヨメレバ池井戸 潤 小学館 2013年12月21日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 読書家を名乗っている割りに、自分は池井戸潤を読んだことがなかった。 もちろん、池井戸潤の名前は知っていたし、ドラマ化や映画化するほど人…