日々是書評

書評初心者ですが、宜しくお願いします ^^

東京を舞台にした小説・エッセイ

【妄信こそ貧困】下流の宴 - 林真理子

下流の宴posted with ヨメレバ林 真理子 文藝春秋 2013年01月04日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー この小説では、2つの世界が交互に描かれる。 1つが「福原家」。自称、中流家庭。教育ママの由美子を中心にして、ちょっとズレたところがある人…

【ゆっくりと流れる時間の中で、きっと人間が愛おしいと思える】細雪(上)- 谷崎潤一郎

細雪(上巻)改版posted with ヨメレバ谷崎潤一郎 新潮社 2011年03月 楽天ブックスAmazonKindle 総評 谷崎潤一郎と言えば、言わずとしれた文豪。 恥ずかしながら、28歳にして初めて読んだ。それがこの「細雪」だった。 最初こそ文章に少しだけ難解さを感じた…

【泣けない女vsナチュラルクズ彼氏】かわいそうだね? - 綿矢りさ

レビュー 総括 表題作の「かわいそうだね?」について。 樹理絵は交際している彼氏がいる。その彼から突然、元カノを自分の家にしばらく泊めたいと打ち明けられる。元カノは仕事が無く、家賃が払えない状況。実家には「帰りたくない」と言う。そんな彼女を助…

【東京、夜、そして縁】おやすみ、東京 - 吉田篤弘

おやすみ、東京posted with ヨメレバ吉田篤弘 角川春樹事務所 2019年09月14日 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 吉田篤弘については詳しくないのだけど「おやすみ東京」というタイトルとこの表紙はちょっとズルい。一度目にしたら気になってしまう魅力があ…

【書評】東京を生きる - 雨宮まみ

東京を生きるposted with ヨメレバ雨宮まみ 大和書房 2015年04月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 東京の大学に進学した時。東京で一人暮らしを始めた時。東京の会社で働き始めた時。 その度に一度は胸が高鳴った。 けれど、僕らの日常というのは、油断す…

【コールボーイ】娼年 - 石田衣良

娼年posted with ヨメレバ石田衣良 集英社 2004年05月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 女性やセックスを退屈だと決めつけていた少年が、ぬるりと娼婦ならぬ娼年の仕事を始めるお話。 娼年の出会う客は変わった嗜好を持つ女性ばかりなんだけど、…