日々是書評

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【酷評】賢明なる投資家 - ベンジャミン・グレアム

レビュー

ウォーレン・バフェットの愛読書である「賢明なる投資家」。投資の初心者として気になっていた。ネットで見たレビューがおおむね高評価だったこともあり、購入。

まず、ウォーレン・バフェットがこの本を手にしたのは、10代の頃だという。ん…?ちょっと昔過ぎるような…。

そんな猜疑的なファーストインプレッションが覆ることはなく、いざ、読み始めると、苦痛に次ぐ苦痛だった。

内容が難しいなんてもんじゃない。シンプルに文章が読みにくい。翻訳が下手なのかも知れない。ちなみに、訳者の土光篤洋さんについてググってみても、賢明なる投資家以外の情報は一切出てこない...w

きっと原書をあたったとしても読みにくさは健在なんじゃないか、という予感がある。文章は長ったらしく、繰り返しが多い。現代社会では為されて当然の校閲や推敲が、この本からは感じられない。

内容に関しては、債権への偏りが強い。現代の投資家(特に初心者)にとっては、投資対象として、債権への関心は高くないように思う。債権金利の変動は重要なファクターではあるけど。

そして現代では「当たり前じゃん」と思えるような内容も多い。それを読みにくく冗長な文章で述べられる。

そういった意味では、表面的な文章だけではなく、内容までも苦痛だった。

総括としては、初心者が読むべき投資本として、圧倒的に不適格であると感じた。投資本、というよりそもそも書籍として、こんなにも苦痛な読書体験は久しぶりだった。

星評価

★☆☆☆☆

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