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【電脳SF】順列都市〈下〉- グレッグイーガン

順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

ソフトウェア・デザイナーのマリア・デルカは、思いもよらぬ申し出を受けた。天才的人工生命研究者ランバートが考えだした人工宇宙―オートヴァース内に、ひとつの惑星全体と、さらには高い知能をもつ生命体に進化する原始有機体を設計してくれというのだ。だが、地球にあるすべてのコンピュータの計算能力をあわせても、走らせることさえできないプログラムを作る目的とは……?

レビュー

宇宙や生物を取り扱いつつ、話の軸はあくまで電脳であり、その大風呂敷の上で命や生き方を説くような文句なしのSF超大作だった。

物語の終盤は夢中になって一気読みできた。 マリアが長い眠りから目覚めてからの没入感がすごかった。エシュリオン vs ランバートの構図はさながらアクションサスペンス映画のようだった。 人間である自分にとって、ランバート人の理解できないほどの合理性はかなりエイリアン感があって良かった。

でも、やっぱりすごく難解だった…。 塵理論って結局なんだったんだろう。ハードSFを読むと数学や物理学をきちんと勉強したくなるw トマスやビーとケイトのパートはよく分からないままさらりと読んでしまったな。。。 それでも白熱して楽しめてしまうのがグレッグ・イーガンの凄いところと言えば凄いところなんだけど。

もし再読することがあるなら、解説サイト?等を参照しながら読みたい。

星評価

★★★★★

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