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【まとめ】冬ごもりにオススメの本10選【ツイッターハッシュタグ】

どうも、書評ブロガーの chuck(@chuck_blogger)です。

ツイッター#冬ごもりにオススメの本10選 というハッシュタグを見つけて、面白そうだったのやってみました。改めて、こちらのブログにも書きます。

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冬ごもりにオススメの本10選

ここからは冬ごもりにオススメな、僕の10選を。カンタンな紹介文を添えて列挙していきます。

1. 「凍りのくじら」辻村深月

まずは、辻村深月の「凍りのくじら」。

辻村深月は「かがみの孤城」で本屋大賞をとって一躍有名になった感じがありますが、「凍りのくじら」は辻村深月ファンの方からオススメされた一冊です。

突っ張っていた心が溶けていくような、そんなじわりと温かいお話でした。冬だからこそ読みたい一冊。

2. 「夜の果てまで」盛田隆二

お次に、盛田隆二の「夜の果てまで」。

このハッシュタグをみた時、一番に頭に浮かんだのが「夜の果てまで」でした。

この小説のイメージは冬そのものなんです。北海道という舞台もさることながら、北大の学生と年上女性のちょっと切ない恋愛模様も、ひんやりと冬の印象を与えます。

3. 「銀河鉄道の父 」門井慶喜

お次に、門井慶喜の「銀河鉄道の父」。直木賞受賞作です。

タイトルから想起されるとおり、宮沢賢治を題材にしています。ただし宮沢賢治の成長を父の視点から追っていきます。

賢治は大志を抱いて上京したものの、日銭を稼ぐのでせいいっぱいな日々を送ります。それはどこか若い頃の自分と重なる。それでも彼はある日、夢を思い出す。冷え込んでいた心に小さな炎が灯るような、そんな読書体験を得られます。

418ページというそれなりの文量も、冬ごもりには良いですね。

4. 「終末のフール」伊坂幸太郎

お次に、伊坂幸太郎の「終末のフール」。

この10冊の中ではいちばん読みやすく親しみやすい物語ではないでしょうか。

ある日地球が滅亡すると知らされた人々。彼らはいったいどんな終末を過ごすのか。とあるマンションに焦点を当てて、そこで過ごす人々の最期を順番に描く。そんな連作短編集となっています。

年末だからこそこれを読んで、少しだけ最期に思いを馳せたい一冊。

5. 「月の満ち欠け」 佐藤正午

お次に、佐藤正午の「月の満ち欠け」。直木賞受賞作です。

これがまた切ないんです。ヒロインは何度も生まれ変わって、新しい人生で、恋した男性に会いに来るんです。

冬のしんと静まった夜に読みたいような一冊。最近文庫化されたので、今こそお買い時?ですね。

6. 「おやすみ、東京」吉田篤弘

お次に、吉田篤弘の「おやすみ、東京」。

東京の夜を生きる人々のお話。決して派手ではなく、ささやかにバトンを渡し合うような連作短編集。

子気味の良い読み心地。ココアやコーヒーを飲みながら、ゆるりと読みたい一冊。

7. 「生き物の死にざま」稲垣栄洋

お次に、稲垣栄洋の「生き物の死にざま」。

10冊の中で唯一のエッセイです。植物学者である作者が、生き物の最期という切り口で語ってくれます。

登場する生き物は29種。それぞれにドラマがあり、まったく違った人生を送っていく。

今まで知っていたことのはずなのに、初めて心を向ける、思いを馳せる、全く新しい視点を手にすることができる。そんな読書の醍醐味を味わうことができます。

冬ごもりだからこそ、日常から離れて全く違う世界に浸りましょう。

8. 「天の光はすべて星」フレドリック・ブラウン

お次に、フレドリック・ブラウンの「天の光はすべて星」。

10冊の中で唯一のSF小説。名前がいいですよね。「タイトルが好きな小説」みたいなお題で確実に名前のあがる本書。

内容はというと、怪我のせいで整備工に転向した宇宙飛行士の話です。

人生の挑戦と挫折と可能性について、考えさせてくれる良書です。終盤にはちょっとハッとしてしまうような展開が待っています。

9. 「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ

お次に、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」。

優劣はつけられませんが、10冊の中ではとりわけ「濃厚」だと感じます。

「わたしを離さないで」の世界観はなんなんでしょう。読み終わったあとにまた再訪したくなるような、抗いがたい魅力を持っています。

ヘイルシャムの平和でスローテンポに見えて、実は薄氷を踏むようなあの世界観。たまらないです。

ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ。冬ごもりを機会に、デビューしてはいかがでしょうか。

10. 「全て真夜中の恋人たち」川上未映子

最後、川上未映子の「全て真夜中の恋人たち」。

これもまた、「凍りのくじら」と同様。閉ざしていた心が開かされるようなお話。

こちらの方がかなり荒療治。主人公の女性はとても酷い言葉を投げかけられたりします。それでも、泣いて、傷つけ合って、心が剥き出しになってしまうようなこの小説が僕は好きです。

冬ごもりのお供にぜひどうぞ。

まとめ

冬ごもりにオススメの本10選を紹介してきました。案外難しいテーマでした…!

良かったらこの記事でオススメした本を読んでみてくださいね。

今後も面白い本はこのブログで紹介していこうと思います。では!

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