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【まとめ】名刺代わりの小説10選【ツイッター】

どうも、書評ブロガーの chuck( @chuck_blogger )です。

ツイッターで #名刺代わりの小説10選 というハッシュタグを見かけまして。面白かったのでやってみましたw

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#名刺代わりの小説10選 hashtag on Twitter

名刺代わりの小説10選

ここからは僕の小説10選を。カンタンな紹介文を添えて列挙していきます。

また、ページ下部には書評記事へのリンクを載せます。詳しい書評を見たい方はご覧になってみてください。

1. 三浦綾子「氷点」

まず三浦綾子さんの「氷点」。これはもう素晴らしいの一言。人の悪意と未熟さをまっすぐに描きます。

不幸になることが運命づけられる家族を見ているのは非常に辛いです。それでも是非読んで欲しい。

僕はクライマックスで泣けて仕方なかったですw

2. 遠藤周作「沈黙」

続いて遠藤周作の「沈黙」。近年映画化されたことでも注目を集めました。

少し読みづらさのある本かもしれませんが、ぜひ最後まで読んで欲しい。それまでの抑圧、陰鬱、自己疑念のすべてが最後には解放される結末。

圧倒的な肯定感に包まれて終わるこの小説は、まごうことなき大作です。

3. 桐野夏生「グロテスク」

続いて桐野夏生の「グロテスク」。人の容姿と悪意について書かれた本で、これ以上の傑作を僕は知らない。

特に下巻は息を呑む展開の連続。この世界に浸りたいという自己破壊的な欲求が、今でも不意に訪れます。

紛れもない名作。

4. 貴志祐介新世界より

続いて、貴志祐介の「新世界より」。3部作とは思えない程、夢中になって一瞬で読めてしまう。

超能力を持った少し不思議な人々の話…かと思いきや、世界の真相はグロテスクで欺瞞的。「大人でも子どもでも楽しめる」という形容はこの小説にこそ当てはまるのだと思う。

差別と歴史と世界認識について、大人だからこそ考えさせられる名作。

5. 三浦しをん舟を編む

続いて、三浦しをんの「舟を編む」。ここに来てようやくポジティブな小説がw

辞書編纂という天職に出会った不器用な主人公が、めきめきと実力を発揮させていきます。共感以上の感情を抱いたとき、読みながら目頭が熱くなるのを感じました。

仕事小説というジャンルの中で一番好きな小説です。

6. 広瀬正「マイナス・ゼロ」

続いて、広瀬正の「マイナス・ゼロ」。SF小説なのですが、ジャンルとしてはタイムトラベルもの。

SF小説でありながら、昭和初期の日本が詰め込まれています。

和製SFの傑作、タイムトラベル小説の金字塔です。

7. 黒石迩守「ヒュレーの海」

続いては、黒石迩守の「ヒュレーの海」。これまた国内SF小説

この小説は、いわゆる「なろう小説」。「小説家になろう」というサイトで連載されていたものです。素人投稿サイトの中にあってさえ、本当に面白い小説は日の目を見るのだと、読書家として大変うれしい気持ちになりました。

これがなんとも面白いのです。ちょっとマニアックで専門用語が飛び出すので、人にはオススメしづらいのですが…w プログラマ系の方は驚異の熱中に見舞われること請け合い。

8. グレッグ・イーガン「白熱光」

続いて、グレッグ・イーガンの「白熱光」。グレッグ・イーガンと言えば、海外SF界の大御所。たいへん難解なSF小説を書かれることで有名ですw

白熱光もご多分に漏れず、物理学てんこもり。

本書では相対性理論がテーマとなっています。ただし、専門的な用語はいっさい出ません。

未知の宇宙生物が原初的な実験を重ねて、独自に相対性理論を発見していく…というトンデモなストーリー。

でも、これが泣けて仕方ないんです。進化論と宇宙の可能性に胸が熱くなります。

9. ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」

続いて、ジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」。こちらは「SF 必読」で調べると確実にリストアップされているような人気作。

SFでもあるのだけど、ミステリーでもある。火星で発見された謎の死体の正体とは?

科学者である主人公が惑星の表面で衛星を見上げるシーンがあります。それがとてもスケールが大きいのだけど、驚くほどの静謐さを持っていて、一生忘れることのない名シーンです。

10. カート・ヴォネガット・ジュニアタイタンの妖女

最後となりました、カート・ヴォネガット・ジュニアの「タイタンの妖女」。こちらもまた必読と名高いSF小説

いや、ホントに50年代の小説とは思えないくらいに自然に読めて、夢中になれる。

末恐ろしい火星でのシーン、水晶世界のような水星の美しさ、そして広大なる木星の衛星「タイタン」。たった一冊の本で宇宙旅行ができてしまうなんて、素敵だと思いませんか。

このスケールの大きさこそSF。この度量の広さこそSF。

そして最後の明かされる地球の秘密(もちろんフィクション)。全ての読書家に読んでいただきたい名作。

まとめ

僕の名刺代わりの10冊を紹介してきました。こうして振り返ってみると、あまりにも思い入れがありすぎて、書いていてちょっと泣きそうになりましたw

でも、きっとまだまだ面白い未読の小説があるのでしょうね。「名刺代わりの10選」を更新していくのが、読書家としての楽しみのひとつなのかも?

今後も面白い本はこのブログで紹介していこうと思います。では!

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[おまけ] 書評記事リンク一覧

以下にかつて書いた書評記事のリンクを載せます。詳しい書評はこちらからどうぞ。

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