レビュー
とあるユーチューバーが紹介していたので購入してみた。
まず、文面から感じられる筆者の人柄に惹かれる。あけっぴろげで正直、フランクな語り口に魅了される。
序文より、この本の紹介文を引用。
成功原則が嫌いな人が成功するための実用書
なるほど。自分のような卑屈な人間にはピッタリかもしれない。
読了した所感としては「騙されたと思ってやってみよう!」かな。
例えば、「紙に書く」は自分自身も20歳の頃から大切にしてきた習慣であり、少なからず自分の人生の向上に貢献している。
本書で紹介される成功法則は、ノーリスクでできるものばかり。失敗したところで失うものはないので、やってみようと思わされた。
以下、各章より、気になった箇所の引用と所感を。
序章 成功は「悪の感情」から始まる
世で広く語られる「常識的な」成功法則は耳障りの良いものが多く、成功者向けのものであることが多い。「人脈を大切にしよう」等。成功者が謙虚に、道を間違わないように自分自身に語るもの。
凡人に大切なのは「非常識な」成功法則。
成功には「お金の成功」と「心の成功」がある。この2軸でメトリクスに分類することができる。お金と心の成功をいきなり両方ゲットすることはできない。だから、心は後回し。
強欲のような「悪の感情」を頼って、まずはお金の成功を目指す。心はその後から。
第1の習慣 やりたくないことを見つける
目標は紙に書くと実現する。
ただし、「やりたくないこと」から書き始める。「やりたいこと」にやりたくないことが含まれないようにするため。
「やりたいこと」と「やりたくないこと」の決着をつける必要がある
ミッションがあると、やりたいことの実現スピードが増す。
ミッション=自分の命があと半年だったら?半年の間に1円ももらえないとしたら?それでもやることは何?
昔だったら「長期海外旅行!」とかだったけど、今はそうは思えない。なんでだろう。たぶん、金銭的に実現可能になってしまって、情熱がなくなってしまったから?
それよりもむしろ、今まで会った人に会いたい!の方が強いかもしれない。
第2の習慣 自分にかける催眠術
挫折しないために、長期目標と短期目標を併用する。短期目標の立て方はSMARTの原則を利用。
- Specific(具体的である)
- Measurable(計測ができる)
- Agreed on(同意している)
- Realistic(現実的である)
- Timely(期日が明確である)
目標を毎晩10個書く
その中から一番重要なものに丸をつける
そしてそれを達成するためにできることを書く。この時、「小さな一歩」が大切。どんな小さな行動でもいいから、行動できることを書く。
第3の習慣 自分に都合の良い肩書きを持つ
自分は凡人だというセルフイメージを持っていたら、成功者にはなれない。
肩書きは対自分用。なんでも良い。
目標を達成するためには、どんな肩書きを持つのが良いのか。また、どんな服装、見た目、アイテムを持つことが好ましいのか。紙に書き出してみる。
第4の習慣 非常識的情報獲得術
- 本を読む(フォトリーディングが有効
- 人と会う(付き合う人を選ぶ
- 音源を聴く(成功者の言葉・しゃべりを何度も聴く
とにかく大量の情報を入れることが大切。
知識を得るだけではなく、ポジティブになっていくし、思考や行動に影響が出始める
第5の習慣 殿様バッタのセールス
セールスで成功する方法が書かれる
必死に売り込みに行くのではなく、売れる客かどうか判断する方が大切と説く
マーケティングで引きつけ、セールスで切る
「やりたくないことリスト」と「やりたいことリスト」は「付き合いたくない客」と「付き合いたい客」に対応する
ふさわしくない客を切らなければ、ふさわしい客に出会えない
第6の習慣 お金を溺愛する
お金の三原則
- お金に対する罪悪感を持たないこと
- 自分の年収は、自分で決めること
- お金が入ってくる流れを作ること、出ていく流れを作ってはならない
筆者へのお金愛がたまらなく可笑しいのだけど、どこか憧れている自分がいる
第7の習慣 決断は思いきらない
決断力というのもを紐解くと、4象限のバランスを取っていることに気づく
現在の「良い面」「悪い面」と将来の「良い面」「悪い面」。良い面を最大化し、悪い面を最小化するような自問自答をする
また、成功のシナリオを描くためには未来から逆算するエクササイズが有効。二年後の自分が現在の自分に語りかけてくるイメージ
成功への道は1つではなく幾通りもあることに気づく
第8の習慣 成功のダークサイドを知る
- 完璧を目指さないこと、不完全・曖昧さを許容すること
- 家族を大切にすること
- 稼いだお金を有効に使うこと(浄財