世界最大級の資産運用会社の創業者が、長年にわたり顧客に送り続けてきたレターを元に、成功する投資哲学を伝授。
レビュー
雰囲気で資産運用を始めて半年が経ち、そろそろ投資に関する本を読もうと思い始めた。 「ウォーレン・バフェットがオススメする投資本」みたいなリストをネットで見かけたんだけど、その中でも手に取りやすそうな本書をまず購入してみた次第。
「20の教え」というタイトルからはライトでポップな内容を想像していたのだけど、良い意味で期待を裏切られた。 各章で語られる内容は、非常にクリティカルで本質的だと感じた。雰囲気で投資をやっている自分にとっては、時として耳が痛くなるような言葉もあった…笑
以下、初心者的に学びのあった箇所を一部抜粋。
- 投資とは未来に対処すること
- リスクとは資本を失う可能性
- 本質的な価値を見極めて、それよりも安い価格で買うべし
- リスクを取るなら、リスクプレミアムを期待するべき
- リスク回避とリスクコントロールは別物
- 逆張りとは大衆と違うことをするのではない、大衆の行動に潜む間違いを考察すること
- 強欲、恐怖、嫉妬、自己欺瞞、うぬぼれと言った、投資に悪影響を与える感情を自覚する
- 懐疑主義イコール悲観主義ではなく、楽観的に見ることができるのも懐疑主義
テクニカルな内容は書いてないけれど、投資家としてのメンタルを醸成させてくれるような書籍だった。また折を見て読み返したい。
星評価
★★★★★